冷間鍛造とは?
冷間鍛造とは、材料(金属)に熱を加えず 常温のまま圧力を加えて、金属を変形させながら成形をおこなう加工方法のことをいいます。金属の塑性を活かして加工することから、「塑性加工」とも呼ばれています。
冷間鍛造技術は、金属を変形させながら加工をおこなうため、製造途中に材料の削り屑(金属廃棄物)が殆ど発生しません。また、材料を加熱せず常温で加工するため寸法精度は良好であり、複雑難形状加工でも毎分100個前後の高速加工が可能です。
材料の利用効率が高く、高精度・高速加工が可能な冷間鍛造技術は、「環境に優しく、合理化に強い」 加工技術といわれています。
▶ 冷間鍛造のメリット・デメリット
ヘッダーマシンによる製造プロセスイメージ
転造加工について
転造加工とは、「ダイプレート」と呼ばれる板状の金型でブランク(材料)を挟み、一定の圧力を掛けながら転がすことで、金型形状を転写する様に成形を行う加工技術です。ヘッダー加工と加工スタイルは異なりますが、材料に力を加えながら成形を行うという意味では、同じ冷間鍛造技術となります。
加工バリエーション(例)
ねじ加工
E溝加工
尖り先加工
球面加工
平目
ローレット
アヤメ
ローレット
スパイラル
ローレット
リード
スクリュウ
転造マシンによる製造プロセスイメージ
一次加工技術
特殊精密鍛造技術
- 軸径25mm までの特殊鍛造加工ニーズに幅広く対応
- 特殊穴加工バリエーション
- 1工程のみで成形を行う偏芯加工技術
- 自動車、エレクトロニクス業界向けを中心とする豊富な製造実績
二次加工技術
切削加工技術
冷間鍛造に切削加工を組み合わせた高精度仕上げ技術
転造加工技術
ウォームネジ加工から各種ローレット、異形転造加工まで
曲げ/ツブシ/トリミング加工技術
バリエーション豊富な曲げ・ツブシ・トリミング加工技術
締結/圧入/樹脂成形技術
締結・圧入・成形技術を用いた異なる素材との複合加工技術
加工能力情報
材料切断能力
~φ25.0
※軟鉄の場合
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加工可能 製品長さ
全長1㎜~ 1200㎜
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設備台数
フォーマー・ヘッダー
1,200台
転造機
200台
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加工精度:㎛単位(※)での量産実績あり。
※高精度管理が必要な箇所のみ(部分的管理)。
加工実績材料
冷間鍛造による加工事例紹介ページ